前回の続きです②
~前回の続きです~
昨年病院の検査室の前で順番を待っていた時の事です
突然見知らぬご婦人が声を掛けてこられて
まるで機関銃の様に喋り始めました
どうもその方は「私は末期の癌患者」
(私にはそう見えませんでしたが)と告白し
「今日までお金を沢山掛けて色々な治療をしてきたけど
本当どうなるかわからないし不安で不安でたまらないのよ」
…と
私はお話を聞いてさし上げる事しかできないので
名前を呼ばれるまでお付き合いさせて頂きましたが
解放された後色々考えさせられる事が多いなと思いました
人間は生まれてきたばかりの赤ちゃんや私も
誰しもが確実に「死」に向かって生きています
生きて生活をする為には財は必要です
でも、物理的な財というものはいざとなったら
本当に本当に役に立つのでしょうかね?
先端医療での治療はもちろんの事ですが
病魔に脅かされている方の心のケア
という事をすごく考えて下さる病院なので
患者への心使いは本当に手厚いのですが
そのスタッフの方々の悪口までおっしゃるご婦人にちょっと
嫌悪感を感じたのも事実です
そんな私の気持ちを他所に
「お金はあるのよ
恵まれているのになんで私は死ななきゃいけないの?」
と連呼するこの方の心の闇は本当はどこにあるのか…
~また続きます~